薬物療法 上級問題

不正解　解説：セマグルチドとチルゼパチドは、2型糖尿病だけでなく抗肥満薬としても日本で承認されたインクレチン関連薬です。肥満症の適応では、食事療法・運動療法で効果不十分な場合に使用されます。体重減少効果が高く注目されています。

不正解　解説：SGLT2阻害薬には、腎保護作用があることが示されており、糖尿病性腎症の進行を抑えるために推奨されることがあります。

不正解　解説：SGLT2阻害薬は血糖降下作用に加え、心臓や腎臓への保護効果が確認されています。特に心不全の入院リスクを下げる効果があり、心不全治療薬としても使われます。

不正解　解説：ビグアナイド薬（メトホルミン）はインスリン抵抗性で、DPP-4阻害薬はインスリン分泌を改善する薬であり、初期治療に併用して投与されることが多い薬です。そのため合剤と言って2つの薬剤をまとめて1錠にした薬もあります。

不正解　解説：メトホルミンの主な作用は、肝臓での糖新生の抑制であり、腸での糖吸収抑制は主要な作用ではありません。

不正解　解説：メトホルミンは、肝臓での糖新生を抑制することで血糖値を低下させる薬であり、インスリン分泌を直接刺激しないため、低血糖のリスクが低いです。

不正解　解説：チアゾリジン薬（例：ピオグリタゾン）は、インスリン抵抗性を改善する作用がありますが、体液貯留を引き起こしやすいため、心不全のリスクがある患者には慎重に使用する必要があります。

不正解　解説：GLP-1受容体作動薬自体は低血糖のリスクが低い薬ですが、SU薬と併用するとインスリンの効果が増強され、低血糖リスクが高まる可能性があります。

不正解　解説：GLP-1受容体作動薬の使用により膵炎のリスクがわずかに増加すると報告されています。そのため、膵炎の既往歴がある患者には慎重な投与が求められます。

不正解　解説：チアゾリジン薬はインスリン抵抗性を改善する効果がありますが、体液貯留や体重増加が起こることがあるため注意が必要です。